スポーツ選手のセカンドキャリアのあり方は,個々のスポーツ選手のみならずスポーツ界全体にとって非常に重要な課題です
スポーツ選手が高度競技者たる地位を永続的に維持することは困難であり,その後のキャリアを構築する必要性が存します。
しかしながら,日本の現状において,スポーツ選手のセカンドキャリア構築についての取り組みは必ずしも積極的なものではなく,スポーツ選手のセカンドキャリアの現状の精緻なデータすら覚束ない状況です。
スポーツ選手のセカンドキャリアにおいては,民事・刑事上のトラブルも散見され,かかるトラブルは,スポーツ界全体の信頼に関わり,ひいてはスポーツ振興を妨げる要因になるものであると考えられます。
よって,スポーツ選手のセカンドキャリア問題は,単にスポーツ選手の再就職問題という色彩にとどまらず,スポーツ界全体,スポーツ振興に多大な影響を及ぼす事項です。
上記のとおり,スポーツ選手のセカンドキャリアのトラブルは法的なトラブルに発展することも多く,法的なアプローチが有効であると考えられます。
そこで,我々名古屋セカンドキャリア研究会は,法的観点からスポーツ選手のセカンドキャリアを研究する次第です。